「営業長期インターンに興味はあるけど自分と合う企業が分からない…」
「入社したあと後悔したくない…」
「企業が多すぎて絞れない…」
大学生になり、長期インターンをしてみたいけど中々挑戦できない学生は少なくありません。
その理由の一つとして、「自分と合う企業が分からない」という悩みを多く聞きます。
今回は、その悩みを解決すべくインターン先の見分け方を解説していきます。
見分け方を理解し、他の学生よりも一歩先に進んでいきましょう!
▼この記事を読んでほしい学生
・長期インターンに興味ある学生
・自分と合う長期インターン先を見つけたい学生
・インターン先を絞れない学生
1.長期インターン
1-1.長期インターンとは
長期インターンシップとは、通常3カ月以上続く就業プログラムであり、企業内で社員と協力して業務に取り組みます。
業務内容は、実際の営業、企画、プログラミングなどの業務を体験することが可能であり、社会人として求められるスキルが学生時代に身に着くことが特徴です。
1-2.営業とは
営業とは、「顧客が抱えている問題や課題を解決するために、自社の商品やサービスを提案し、購入してもらうこと」です。
飲食店やアパレルなどの接客や販売職のような「商品を売る」とは違い、顧客自身も気づいていない潜在的な課題を見つけ、購入意欲を上げることを目的とします。
営業職は、大手企業やベンチャー企業にかかわらず会社にとって売上を生み出す最も重要とされる役職です。
そんな営業ですが、様々な営業知識や営業スタイルが企業ごとにあります。
今回は、営業長期インターンを探すうえで、抑えておくべきポイントを説明していきます。
2.見分け方①営業スタイル
見分け方一つ目は、営業スタイルです。企業によって誰にどのような価値を提供しているかは異なるため営業方法も多岐にわたります。
ここでは、インターンを探すにあたって知っておくべき情報について解説していきます。
2-1.個人営業と法人営業
一つ目は、個人営業と法人営業です。
個人営業とは、通常、個人顧客を対象にし、商品やサービスを提案し、その場で購買意向がある場合に取引が成立する営業スタイルです。例えば、ウォーターサーバーや保険、電化製品など、一般消費者向けのサービスを提供する際に行われます。
一方、法人営業では、顧客が企業や団体です。商談相手は、上層部の場合もあれば決裁権限を持っていない場合もあります。ほとんどは後者が多く、すぐ購入に至ることは稀です。何回も商談を重ねながら契約を獲得していきます。
この二つは難易度が変わってきます。初めてのインターンで自信がない学生はハードルの低い個人営業から始めてみましょう。逆に、難しい営業に挑戦したい学生は法人営業がおすすめです。
また、企業によっては企業内で個人営業から法人営業に昇格できる場合もあるので、募集要項を確認してみましょう。
2-2.営業と営業事務
二つ目は、営業と営業事務です。営業事務とは営業アシスタントと言い換えることもできます。
営業は最前線でお客様と対話をしに行く一方、営業事務はその営業のサポートをする仕事です。例えば、顧客管理や電話・メール対応などをします。
ビジネスの初級となる基本的な経験や力が身につくため、営業の仕事をするには不安があるけど、インターンに参加してみたい学生にはハードルが低いためおすすめします。
一方、仕事を深く経験し主導的に活動したい学生は営業に挑戦してみましょう!
2-3.新規営業か既存営業
三つ目は、新規営業と既存営業です。
新規営業とは、まだ接点のないお客様を開拓していく活動が中心になります。
例えば、飛び込み営業もその一つです。また、問い合わせを受けたお客様に対しての営業活動も新規営業と呼ばれることがあります。
企業によって、新規の捉え方は様々なので認識のすり合わせはしておきましょう。
一方で既存営業とは、既に取引があるお客様を中心に営業をしていきます。既存のお客様との関係を拡充させ、新たな提案やオプションの追加を通じてビジネスを展開します。
新規営業は、まだ自社製品を使ったことのないお客様に営業をするため興味を持ってもらい価値を感じてもらうことが重要です。一方で、既存営業は自社製品を利用し続けてくださっている方々がお客様のため、今後も使い続けてくれるよう信頼や責任が重要になってきます。
難易度に大きな差はありませんが、”新規営業では大元の商品を売り、既存営業ではオプションを売る”など同じ企業内でも提案する商材が変わってくる可能性があるため確認しておきましょう。
2-4.営業手法
四つ目は、営業手法です。
ここでは、よくインターンで募集されやすい手法について解説していきます。
①インサイドセールス
まずは、インサイドセールスです。
インサイドセールスとは、見込み顧客(リード)に対して、メールや電話、ウェブ会議などを活用しながら非対面で行う営業活動のことです。お客様から公式HP等で来たお問合せや資料請求に対してアポイントを取りに行きます。既に、商品について知っているお客様が多いため、全く商品を知らない飛び込み営業などに比べて、話しやすいのが特徴です。
営業を経験してみたいけど不安や抵抗がある方は、まずはこのインサイドセールスに挑戦をしてみましょう!
②アウトバウンド
次に、アウトバウンドです。アウトバウンドは企業が積極的に顧客にアプローチする手法で、訪問営業やテレアポなどが代表的な例です。急に尋ねる手法のため断られることが多いですが、学生のうちから経験しておけば、社会人としての耐性、適応力が高まり仕事をスムーズに進めるかもしれません。
③カスタマーサクセス
最後は、カスタマーサクセスです。
カスタマーサクセスとは、お客様が商品を購入後、自社製品の導入や運用、定着のサポートを行い、さらに利用促進をさせていく職種です。お客様と伴走していくことが大きな特徴となります。
商品を提案して売る営業は苦手だけど、お客様のサポートはしたいと考えている学生にはおすすめします。
営業手法は多岐にわたるため、自身がインターンに参加する理由を改めて考え、どの手法が適切かを見極めていきましょう。
3.見分け方②募集要項
見分け方の二つ目は、募集要項です。長期インターンを探すうえで募集要項は必須です。
よく先輩の紹介で募集要項を見ずに入社をして後悔をしている学生もいます。
ここでは、募集要項でみるべき記載項目を解説していくので、インターンサイトなどで確認していきましょう。
3-1.報酬形態
まずは、報酬形態です。企業によって採用している報酬形態は様々なので、各企業の報酬体系を理解し選定していきましょう。
①時給制
時給制は、時間ごとに決められた金額がある制度です。成果で変動はしませんが、安定的に報酬を獲得できるため、アルバイトから取って変えることができます。基本的にアルバイトと同等かそれ以上の報酬基準が多いため、企業ごとに比較をしてみましょう。
②成果報酬制
成果報酬は、成果によって金額が変動する制度です。成果が出ないと報酬は発生しませんが、成果が出始めると一般的な大学生よりも多く収入を獲得できる場合もあります。ただし、企業や売っている商材の金額によって設定額は異なってくるため、要項や面接の際に確認をしておきましょう。
また、最近では時給制と成果報酬型のハイブリッド制度を取っている企業もあります。自分の生活スタイルにはどの報酬形態が合うのか見極めていきましょう。
3-2.勤務時間
次に、勤務時間です。長期インターンは社員と近い業務を同等の時間内で働きます。そのため、一般的なアルバイトよりも勤務時間が長い傾向があります。
学業と照らし合わせながら自分に合った勤務時間を探していきましょう。
①週20時間以上
一つ目は、週20時間以上で募集している企業です。この場合は、基本的に1日最低5時間で週4日間勤務を希望していることが多いです。
そうなると学業に支障をきたしてしまう場合もあるので、単位を取り終わっていたり、時間に余裕がある学生におススメします。
②週15時間以下
二つ目は、週15時間以下で募集している企業です。長期インターンは、この勤務時間で募集している企業が多い傾向があり、一般的に1日5時間で週3日間勤務を希望しています。
ただ、15時間の時間配分は企業によって多種多様なため、面接や面談ですり合わせをしておきましょう。また、テスト期間や留学に配慮してくれる企業もあるため、最初から「ムリかも…」とは思わず、一旦話を聞いてみることをおすすめします!
③自由シフト
三つ目は、自由シフトです。週1時間からOKといった短時間勤務で自由シフト可能な企業もあります。
学業などと両立しやすい点が特徴ですが、成果報酬型の場合がほとんどです。そのため、報酬が欲しい学生は、結果的にシフトを入れなければいけなくはなるということは念頭に置いておきましょう。ただ、少し社会人の人と働いてみたい人や営業を少しだけ経験してみたい人にはおすすめです。
4.見分け方③社内環境
見分け方三つ目は、社内環境です。会社は業界や売っている商材が同じでも社風は全く違ってきます。同じ営業でも、自分が働きやすい企業はどこなのかを明確にしていきましょう。
①インターン生の人数
一つ目は、インターン生の人数です。企業規模などから採用している人数には幅があります。
インターン生の人数が多いと、心理的安心感が湧きやすく働きやすい環境になりやすいです。しかし学生の人数が多い分、大きな裁量権を持つことや、規則性が強くやりたいと思っていることを実行に移しづらい傾向があります。
一方で、インターン生が少ないと、一社員として一緒に仕事をすることが多いため、責任が高くなる傾向があります。そのおかげで、社員と近い立場で働けるのでスキルの獲得や成長はしやすくなるでしょう。
②社風
二つ目は、社風です。社風はミッションや価値観から生まれており、企業が大切にしていることと自身との整合性が大事になってきます。お客様ファーストの企業もあれば、成果を真っ先に目指す企業もあるなど様々です。「自分が一番働きやすい環境は何か」や「どういう人たちと働きたいか」などを軸にしながら、長期的に働くことができる環境を見つけていきましょう。
③会社の規模
三つ目は、会社の規模です。会社は、スタートアップやベンチャー、中小企業、大手企業など多種の分類に分けられます。設立年数も短くこれから成長を目指していくスタートアップなどは、自由度が高くインターン生の意見も反映されたり裁量権を持つことができたりします。
一方で、大手になるほど安定しています。そのため、既に仕組みが出来上がっており、仕組み内で行動することが多いです。
「自分がどのように働きたいか」や「働き甲斐のある環境は何か」を考えて選定していきましょう。
④裁量権
四つ目は、裁量権です。裁量権とは自身で物事を判断して、行動することができる権利のことを指します。企業によってインターン生に裁量を持たせてくれるかどうかは大きく変わってきます。
まだ仕事についてよく分からないから一旦は与えられた仕事をこなしていきたい学生は裁量権を気にしなくても大丈夫です。
一方で、もっと一会社メンバーとして意見などを出していきたい学生は、裁量権を気にしてみるといいでしょう。
成果を出せば、インターン生でも裁量を持たせてくれる企業はあります。面接の際に、インターン生の具体的な働き方について質問をしてみましょう。
5.自分に合う長期インターン先を見つけよう!
本記事では、長期インターンの選定に悩んでいる学生向けに見分け方を解説していきました。
長期インターン生を募集している企業は膨大にあります。
一つ一つ企業の色は違うので、ぜひインターンサイトを見たり選考に進みながら自分とマッチ度の高いインターン先を見つけていきましょう!
コメント