【就活で後悔…】先輩が語るガクチカですればよかったこと

「もっと早くからガクチカを考えていればよかった…」

「全然選考が通らない…」

「就活をやり直したい…」

このように多くの先輩方が、ガクチカを軽視したことにより後悔を抱えているという話をよく聞きます。就活を終えた今でも、後悔の残る方は珍しくありません。

そこで、運営元でキャリア支援をしている中で出会った先輩方の実体験を踏まえ、今後の就活において後悔をしないための方法をご紹介します。

目次

1.押さえておきたい!ガクチカで評価されるポイント

みなさんは学生時代に頑張ったことはありますか?

「ガクチカ」とは、「学生時代に力を入れたこと」の略語であり、学業や留学、インターンシップなど、どのような活動に力を注いで取り組んできたかを、企業側にアピールすることが求められます。

では、なぜガクチカを聞かれると思いますか?

ガクチカについて考える際には、まず、企業側が「なぜガクチカを質問してくるのか」や「どのようなポイントで評価するのか」といった理由や評価基準を把握することが大切です。先輩方で、この面接官がガクチカに何を求めているかを考えず、選考に取り組んでしまい後悔をした話をよく聞きます。

そのため、面接官に刺さるガクチカの内容や、どのようにアピールしていくべきかを理解することで、「どのようなガクチカを作るべきか」や「どのような内容を盛り込むべきか」といったことを考えていきましょう!

1-1.そもそもガクチカって重要?

結論、非常に重要です。なぜなら、企業側が学生が入社後にどのようなスキルを持っているかを見極めるためです。例えば、面接でただ単に「コミュニケーション能力に自信があります!」や「売上を出せる自信があります!」といった抽象的な言葉だけを聞いても、そのスキルに根拠があるかどうかを判断することはできません。そのため、この会社に貢献できる力があるかを見分ける根拠として、学生時代の経験や実績が重要なポイントになります。

例えば、「学生時代に長期インターンで営業トップになった経験を活かし、営業で売上に貢献できる自信があります!」といった具体的なエピソードを伝えることで、そのスキルに根拠があることを示すことができ、面接官を納得させられるでしょう。

1-2.ガクチカの評価ポイント①再現性

まず1つ目の評価基準は、再現性です。学生が会社で実績を挙げることができるかどうかを判断するためには、具体的な成果や能力が必要です。

要は、「この学生ならうちの会社で活躍できる!」という具体的な根拠があるかを見ているということです。単に「売上を立てられます!」と言う抽象的な表現だけでは十分ではなく、実際にどのような成果を出したか、どのようなプロセスで達成したか、どのような思考をしたかといった実際の結果と思考性が重要なのです。さらに、そのような結果やプロセスをビジネスの場でも再現可能で実用的であることが求められます。

そのため、履歴書や面接で話す際にも、ただ頑張ったことを話すというよりかは、会社で活躍できるエピソードを具体的に数字やプロセスなどを用いながら話すよう意識してみましょう。

1-3.ガクチカの評価ポイント②論理的思考力

2つ目の評価基準は、論理的思考力です。面接官は、学生が自分の考えを明確に伝えることができ、相手にわかりやすく整理して伝える能力を持っているかを重視しています。この能力は、社会人にとって非常に重要であり、円滑なコミュニケーションを取ることが求められる会社内外の状況で役立ちます。

例えば、プレゼンテーションを通じて上司やクライアントに自分のアイデアを伝える際には、簡潔にまとめ、わかりやすく説明することが必要です。もし、自分が考えた企画を上司にプレゼンテーションで提案する場合、説明が複雑だと上司に理解してもらえず、企画が却下されてしまいます。ですので、いかに自分の伝えたいことを、相手が理解できるように整理して伝えられるかという話す力は非常に重要です。

そのため、面接官は、学生が論理的に考え、相手に伝えたいことを整理して伝えられるかどうかを見ています。したがって、ガクチカは、内容だけでなく、構成や表現方法にも注意を払いましょう。

1-4.ガクチカの評価ポイント③地頭

3つ目の評価基準は、地頭です。面接官は、自分たちが求める人物像を理解し、それに合った質問に対して正確かつ適切な回答ができるかを見極めます。また、話し方や動作などから、候補者のポテンシャルを判断します。

特にガクチカは、深ぼられるため、予期せぬ質問にも即座に対応し、相手の意図を正確に理解して回答する能力が求められます。また、受け答えの姿勢や動作なども評価されます。したがって、一般的に想定される質問にとどまらず、あらゆる可能性に対して備え、ケース対策などの準備を十分に行うことが必要です。

評価ポイントを紹介しましたが、特に「再現性」と「論理的思考力」は後天的に磨くことができます。ですので、今のうちから結果の出せる環境や、社会人の方々と仕事できる環境に挑戦してみることをおすすめします。

2.ガクチカの立て方

「ガクチカなんてないよ…」と思っている方はいませんか?過去を振り返り、言語することで自分でも気づいていなかったガクチカを発見できる可能性があります。ですので、まずは大学在学中に力を入れたガクチカを見つけましょう!

2-1.STEP.1学生時代の取り組みを振り返る

まずは、過去の経験を振り返ってみましょう。学生時代にどのような活動をしていたかを思い出し、高校や中学時代を含めて、複数のエピソードを選んでください。これらのエピソードは、企業に応じて変更することをおすすめします。

以下では、学生時代の取り組みのうち、ガクチカの題材になるものについて解説します。それぞれの取り組みのメリットや注意点、特徴やポイントについて説明します。自分がどのような点をアピールできるかを考えながら、題材を選んでみてください。

①部活動(おススメ度★★★★☆)

メリット:精神的および肉体的な耐久力をアピールすることができ、多くの企業で高い評価を得ることができる

デメリット:他の学生と類似した競技や練習、試合のエピソードが多い可能性がある

  →自分ならではの頑張ったエピソードを考えてみましょう!

部活動の経験は、チームワークを発揮して共に目標を達成することが重要であり、企業においても同様のスキルが求められます。そのため、活躍イメージを持ってもらいやすいエピソードです。ただ、他部活動の学生とエピソードが似てしまう可能性が高いので、自分独自の経験を振り返ってみましょう。

②サークル活動(おススメ度★★★☆☆)

メリット:面接官に多角的なアピールができる。

デメリット:他の学生より突出した活動でないと面接官の目に留まりにくい。

サークル活動には多様な種類があり、それぞれ異なる観点からアプローチできます。ですので、自分のサークルや役職独自の強みや頑張ったことを見つけていきましょう。

例えば、高校生以前に経験した部活動などの活動をサークルで継続している方は、長期間にわたってモチベーションを維持することができます。また、未経験の分野に挑戦することで、自分の挑戦心や行動力をアピールすることもできます。

ただ、懸念点はやはり他の学生との差別化ができないことです。ですので、差別化に自信がない方はサークル以外の活動に挑戦してみることをおすすめします。

③アルバイト(おススメ度★★★★☆)

メリット:「仕事をした」という経験になる。

デメリット:仕事をするうえで当たり前のことばかり伝えてしまうと、「アルバイトの仕事ができる

」止まりになってしまう。

就職後は、望ましくない仕事や苦手な人とも協力して働く必要があります。そのため、多くのお客様や社員、アルバイトスタッフと接することが求められるアルバイトの経験は、ガクチカに適していると言えます。

ただし、企業側から見れば、単に「頑張って接客した」というだけでは、実際に活躍してくれるかどうかのイメージが定着しません。ですから、具体的にどのような取り組みをしてきたのか、どのような課題を克服したのかを深く掘り下げ、明確にアピールすることが大切です。

④長期インターン(おススメ度★★★★★)

メリット:社員に似た働き方をすることで、社会人として入社後に活躍しているイメージを持ってもらいやすい

デメリット:成果に満足してしまい、過程の深堀りが浅くなってしまう可能性がある。

長期インターンはガクチカに非常に適しています。特に、サークル活動やアルバイトとは異なり、他の学生との差別化ができるだけでなく、アルバイトよりも社会人に必要とされるスキルを身につけることができます。そのため、就職面接だけでなく、入社後においても非常に役立つでしょう。

一方で、他の生徒たちよりもガクチカに効果的な成果が出るがゆえに、結果に満足してしまい、その成果を達成するためのプロセスや詳細について十分に理解することを怠ってしまいます。

長期インターンシップを経験して得た成功に浮かれるのではなく、将来の就職活動に向けて、自分が達成した過程を振り返ってみることが大切です。そうすることで、面接官からの注目度を高めることができるでしょう。

⑤学業・ゼミ(おススメ度★★★☆☆)

メリット:高度な専門知識が求められる課題に集中して取り組むことができる能力をアピールできる。

デメリット:学んでいる学業と行きたい企業の求める専門知識に乖離がある可能性がある。

ゼミ活動は、高度な専門知識を扱うため、専門知識を必要とする企業の場合、入社後に即戦力として活かせる知識を学ぶことができます。そのため、学業は企画職や研究職などの専門知識を必要とする職種において、特に価値があると言えます。

しかし、業界や企業によっては専門知識を求めていない場合も多いです。そのため、企業が求める知識や能力を身に着けるべく、実際にインターンやアルバイトなどで社会人と近い仕事を経験し、実務的なスキルや知識を身につけることをおすすめします。

2-2.STEP.2印象的なエピソードを書き出す

選んだガクチカの題材から、エントリーシートや面接で伝えることができるエピソードを抽出しましょう。
以下は、それぞれの題材から得られる具体的な経験の例です。選んだ題材に該当する経験があるか参考にしてください。

①苦労して取り組んだ経験

仕事にはトラブルの対応やノルマの達成など、困難がつきものです。そのため、苦労して取り組んだ経験があれば、その経験をアピールすることもかなり有効です。自身が以下のような経験を持っているかを探してみると良いでしょう。

  • ・自分では達成できなそうな目標を掲げた経験
  • ・周囲から反対意見を言われた経験
  • ・精神的や時間に余裕がない状態で挑戦した経験
  • ・周囲との差が大きいところから始めた経験

ポイントは苦労した経験からどうやって立ち直ったか、成果を出したかのプロセスをアピールすることです。
そうすることで、企業側に、入社後もすぐ挫折せず目標達成してくれるのではという期待を持たれることができます。

②長期間で取り組んだ経験

長期間にわたって継続して取り組んできたことは、多くの経験やスキルを蓄積してきたことになるため、ガクチカのトピックとして適しています。

また、企業は人材の定着を望んでおり、退職や転職を好ましいとは考えていません。そのため、長期間にわたって一つの職場で働くことは、忍耐力や根気強さをアピールする良い機会となります。まず、自分が長期間に渡って取り組んできたことを思い出してみましょう。

③成果を上げた経験

前提として、ガクチカは成果だけがすべてではありません。面接官は、成果よりもプロセスを深堀りしてきます。しかし、成果をだしたものであれば、「この学生は入社後も結果をだしてくれそう」と思わせることができ、プロセスに説得力を持たせることが可能になります。以下を参考に、成果を上げた経験を振り返ってみましょう。

・一位になった

・メディアに取り上げられた

・売上を上げた

・コンクールに出場した

2-3.STEP.3企業に合ったエピソードを選ぶ

エピソードを見つけたら、それぞれの企業に合った話を選びましょう。同じ業界でも企業が掲げるビジョンや理念によって、求められる人材像が異なる可能性があります。そのため、企業研究を丁寧に行い、受ける企業の求める人物像と合うガクチカを選定しましょう。

①社風

(例)

・体育会系
→営業でノルマが厳しい傾向あり

この場合は、部活動や営業長期インターンでの厳しい経験がおすすめ

・風通しの良い環境
→上下関係が良い傾向有り

この場合は、上下関係の距離が近い、サークルや長期インターンがおすすめ

②仕事内容にあったもの

(例)
・技術職
→プログラミングや手先が器用な経験
・営業
→営業長期インターンや起業の経験

3.先輩が語るこんなガクチカが欲しかった…

先輩の中には、就活が終わった今「こんなガクチカがあればもっと上の企業に行けたかもしれない…」と後悔をしている学生は多いです。

面接官は一日に何十人もの就活生と面接します。そのため、バイトやサークルなど他の学生と似たような経歴では、十分な注目を得られません。実際に、他の学生と差別化できず、選考が通らなかったケースは多くあります。そこで、先輩方が勧める、経験しておけばよかった差別化に役立つアドバイスをご紹介します

3-1.数字で話せる経験

一つ目が、数字で話せる経験です。なぜなら、他の就活生と差別化でき、就活に有利になるからです。

面接官は、ガクチカから「本当にこの学生は会社に貢献できるのか」という再現性を求めています。そのため、売上や成約率などの数字を示し、それに基づく具体的な成果を説明することが求められます。そこで、必要になってくるのが数字です。

よくガクチカでありがちなのが、サークルの新歓で新入生を集めたエピソードやアルバイトでお客様への接客を直したというエピソードです。しかし、これだけでは企業に入社後、どれくらいの売上に貢献してくれるのか、経営に影響が出るのかが分かりにくいです。したがって、「接客を見直し、リピート率を〇〇%上げた」や「長期インターンで、売上を〇ぐ〇円出しました」といった具体的な数字を交えた話し方をお勧めします。

しかし、アルバイトやサークルでは数字を出しにくい場合もあります。実際に、先輩方からは、長期インターンなど実際に数字を追う経験をしたかったという後悔をよく聞ききます。そのため、今からでも数字を意識した経験をすることをおススメします。

3-2.論理的思考力を鍛える経験

二つ目が、論理的思考力を鍛えることができる経験です。なぜなら、面接において論理的思考力があるかどうかが評価ポイントだからです。この論理的思考力は、様々な面で評価されます。

例えば、話の構成です。面接官の問いに対して、いかに簡潔で分かりやすく返答できているかを評価されます。もし仮に、分かりにくい返答をするとこの学生は、自社商品の魅力をお客様に伝えることができないかもしれない」と見なされる可能性があります。そのため、結論を先に述べるといったことが重要です。

また、ガクチカのプロセスも論理的思考力が測られる一つです。例えば、目標達成した際に、どう考え、どう行動した結果、どのような成果が出たかなどが見られます。

こういった論理的思考力を鍛えるには、通常の学生生活では難しいため、実際に仕事を経験してみたり、社会人と一緒に活動する機会を積極的に獲得することをおススメします。

3-3.コミュニケーション能力を鍛える経験

三つ目が、コミュニケーション能力を鍛える経験をすることです。なぜなら、就職活動において、コミュニケーション能力は最も重要なスキルの一つだからです。就活では、面接やグループディスカッションなど人と話す機会が非常に多いです。しかし、大学で友人関係や年齢層の近い人たちとのコミュニケーションをとるだけで、大人の方と話す機会が少なく、能力が向上せず後悔をしている学生をよく見かけます。

また、社会人になると、多様な人々とコミュニケーションをとる機会が増えます。そのため、円滑なコミュニケーションをとれるかどうかも面接の評価ポイントの一つになります。

したがって、先輩方からは、長期インターンシップなどを通じて、学生時代から社会人と交流することで、好感度の高いコミュニケーション能力を身につけたかったという意見も耳にします。

先輩方のように、後々後悔をしないためにも、同期だけではなく様々な層の方々と接する機会を獲得していきましょう。

4.実際に仕事を経験してみましょう!

本記事では、先輩方のガクチカの後悔について詳しくご紹介しました。

先輩が語る面接官に刺さるおススメのガクチカは、やはり社会人の方と関わったり、実際に仕事を経験してみることでした。

実際に仕事をすることで、社会が求める人材やスキルを理解し、自分自身のポテンシャルを向上させることができるでしょう。

ぜひ、他の学生とガクチカを差別化するべく、長期インターンなどに参加をすることで実際に仕事の経験を積んでみましょう。

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