ガクチカとは、「学生時代に力を入れたこと」の略称であり、ESや面接で絶対聞かれる就職活動の最重要項目になっています。
しかし、数多くの就活生が
「ガクチカがない…」
「遊んでばかりで何も頑張ってこなかった…」
「ガクチカが不十分で選考が全然通らない…」
という悩みを抱えています。
そこで、今回は就活生の後悔を集め、みなさんが大学生活で経験しておくべき「ガクチカ」についてご紹介します。
1.就活のために大学時代やっておけばよかったこと
1-1.コミュニティに入ればよかった…
1つ目が、コミュニティに所属することです。サークル、長期インターン、ゼミなど、できるだけ複数人と関わったり、チームで活動するコミュニティに参加してみてください。
なぜなら、ガクチカでは「チームで成し遂げた」エピソードが好まれるからです。企業では、一つのプロジェクトを複数人で進めたり、部署内などで多くのコミュニケーションをとることが当たり前です。
そのため、チームで行動する際に、学生がどういった考え方や行動を取るのかを聞きたい面接官は多いです。実際に「チームで頑張ったことはありますか?」と質問してくる面接もあるほどです。
チームワークの経験は、協調性やリーダーシップなどを強みにもでき、自己PRとしても活用できます。
大学生活を振り返ってみて、チームで行動した経験がない学生は、ぜひ今からでもコミュニティに所属してみることをおススメします。
1-2.主体的にアルバイトに取り組めばよかった…
2つ目が、主体的にアルバイトに取り組むことです。
なぜなら、ガクチカで他の学生と差別化できるからです。就職活動で、よくガクチカに使われるエピソードが、アルバイトです。しかし、多くの学生が単にお金を稼ぐ手段としてアルバイトに従事しており、同じような経験しかしていないため、面接官に印象づけることができず、就活生は悩んでいます。
そこで、他の学生と差別化するためには、自分自身で主体的にアルバイトに取り組むことが必要です。
例えば、「どうすれば売上を伸ばせるか」や「お客様により喜んでもらえるようにはどうすればいいか」など、試行錯誤してみることが大切です。そうすることで、売上を伸ばしたり、お客様から高い評価を得たアルバイト経験を得ることができます。
ただし、アルバイト先によっては、自分で裁量を持って仕事をすることができない場合があります。そのような場合は、アルバイト先を変えることや、長期インターンシップなどの機会を利用することをおすすめします。
1-3.自分で売上を立てる経験をすればよかった…
3つ目が、自分で売上を立てる経験をすることです。実際に、会社や顧客に貢献をする経験をしてみてください。
なぜなら、面接官に圧倒的なインパクトを与えることができるからです。面接官は、将来的に学生が会社でどのような成果を挙げられるかを見極めようとします。
ただ単に「サークル長を務めました」や「接客を改善しました」だけでは、本当に会社に貢献してくれるかが分かりません。
一方で、「長期インターンシップシップで〇〇万円の売上を立てました」や「営業で成約率を〇〇%伸ばしました」といった経験は、会社で活躍できるポテンシャルが高いと感じられるため、強いインパクトを与えることができます。
難しく感じるかもしれませんが、バイトで主体的に売上に貢献したり、長期インターンシップに挑戦してみましょう。
自分で収益を生み出す経験があれば、他の学生よりも目立ち、会社での活躍の可能性が高まるでしょう。
1-4.長期インターンシップすればよかった…
4つ目が、長期インターンシップシップを経験することです。長期インターンシップは、短期インターンシップに比べ、実際の仕事に関わる経験ができます。
そのため、実際に売上を立てたり、社会人の方々と仕事をしたりするため、ガクチカになるエピソードをいくつも作成することが可能です。
また、長期インターンシップに参加している学生は、1ヶ月参加が5.2%、3ヶ月以上参加が2.9%しかおらず、多くの学生がサークルやアルバイトをガクチカとして利用しています。そのため、長期インターンシップに参加することで他の学生との差別化ができます。
長期インターンシップを経験することのメリットは非常に大きいため、就活生の中にはインターンに参加しておけばよかったと後悔している人が多いです。ですので、長期インターンシップに積極的に参加することをおすすめします。
ぜひ、就活で後悔しないようにも、まずは長期インターンシップについて調べてみましょう!
→長期インターンってガクチカになるの?その必要性を徹底解説!
1-5.学業に力を入れればよかった…
5つ目が、学業に力を入れることです。なぜなら、面接の際に、学業で力を入れたことを問われる場合があるからです。企業にもよりますが、特に理系の学問や大学院に進んだ学生は、聞かれる可能性が高いです。
また、GPAも企業が把握していることがあります。GPAはあくまで一つの基準であり、成績が悪いからといって面接を落とされる可能性は低いですが、印象はあまりよくないでしょう。その印象を、他のエピソードでいかに回復させるかが大切になってきます。
すべての授業に力を入れる必要はありませんが、1、2つくらいの分野には特化して勉強をしてみるとよいでしょう
2.ESですればよかったガクチカの書き方
ガクチカのエピソードが決まっていたら、次はESを書く準備をしましょう。ESは、ただ頑張ったことを書くだけではいけません。ここでは、ESを書く際のポイントについてご紹介します。
2-1.【結論】何に取り組んだのか?
まず、最初に結論から書きましょう。ESは大体400字程度の短い文章であるため、長々とエピソードを書くことはできません。したがって、いかに自分が伝えたいことを簡潔にまとめ、分かりやすく伝えるかが重要です。そのためには、結論を先に書き、伝えたいことを明確にすることが大切です。
例)長期インターンシップで100万円の売上を立てました。
サークルで新入生50人集客の目標に向かいました。
2-2.【動機】なぜ取り組んだのか?
次に書くべきポイントは、エピソードに取り組んだ動機についてです。
面接においてよく質問されるのは、なぜそのエピソードに取り組んだのか、そのきっかけや理由についてです。この質問は、動機づけの傾向やその状況をどのように分析、理解していたのかなどの客観力を知るために重要であり、面接官は詳しく聞きたいと考えています。
したがって、ESだけでなく、面接の対策としても、動機について事前に深く考えておくことが大切です。
例)コミュニケーション能力を磨きたかったからです。
自己成長をしたかったからです。
2-3.【目標と困難】どんな目標を掲げたのか?目標達成するうえでの困難は何か?
次は、目標と困難について書きましょう。
課題を克服した経験をアピールすることで、自分が困難な状況に直面した際にどのように考え、行動するかを伝えることができます。企業にとっては、常に課題や問題が存在するため、そのような状況にどのように対処するかを知ることは重要です。課題克服のエピソードを通じて、自身の姿勢や意欲をアピールし、入社後の活躍が期待できる人材であることをアピールすることができます。
例)イベント参加人数100人という目標を置いていましたが、集客が未達成に終わりそうでした。
アルバイト先の売上を前月より20%上げる目標を掲げていましたが、着地が10%で終わりそうでした。
2-4.【取り組みと結果】どのように取り組んだのか?取り組みの結果はどうだったのか?
最後に、課題に取り組んだ過程でどのような行動をとり、どのような成果を得たのかを明確に示しましょう。
また、その経験が面接を受ける会社にどのように活かせるかを考え、アピールできたらより魅力的なESになるでしょう。
例)顧客が抱えている課題を深くヒアリングするようにした結果、受注の確立が〇%上がりました。
お客様の店内の動線を変更した結果、平均購入個数が増え、売上が〇%上がりました。
3.面接ですればよかったガクチカの伝え方
ESの選考が通ったら、次は面接です。ここでは、ガクチカの際に、面接ですればよかったことについてご紹介します。
3-1.再現性を高くする
1つ目が、再現性を高くすることです。
面接官は、ガクチカに「この学生ならうちの会社で活躍できる!」という具体的な根拠があるかをみています。ただ「売上を立てられます!」「会社に貢献できます!」と言うことは誰にでもできます。そのため、本当に貢献できる能力があるのかをガクチカのエピソードで図っているのです。
したがって、面接官の方からエピソードについて、細かく質問をしてきます。その際は、ESでは伝えきれなかった会社への貢献できる具体的な根拠をベースに、売上や成約率といった数字を用いていきましょう。具体的な数字を交えることで、再現性を高め、自分のアピールをより説得力のあるものにすることができます。
3-2.他の学生がしていない希少性のあるエピソードを話す
2つ目が、他の就活生と差別化できる希少性のあるエピソードを選ぶことです。
ガクチカでよく使われるエピソードはサークルやバイトです。面接官は、何百人と面接をするため、似たようなエピソードばかりだとインパクトを残しづらくなります。
そのため、サークルやバイトの中でも、他の就活生が話さないような独自の経験や成果をアピールをして、面接官の目に留まることが重要です。
例えば、自分ならではのアイデアや工夫を活かして、業務やプロジェクトに貢献した経験をアピールしましょう。バイトで「接客の仕方を変えた」だけでは、誰にでもできるように感じます。そのため、「接客の仕方を変えた結果、リピート客が増え、売上が〇〇%上がった」というような独自のエピソードを伝えることがポイントです。具体的な成果や数値についても、積極的に伝えることで、他の就活生と差別化を図りましょう。そのような希少性のあるエピソードを話すことで、自己アピールを強化することができます。
3-3.プロセスを重視する
3つ目が、プロセスを重視して話すことです。結論、結果よりもプロセスが重要です。成果よりも、自分がどのように考え、行動し、取り組んだか、自分のスタンスや価値観が大切になってきます。
よくありがちなのが、長期インターンなどで、高い売上を作ったがゆえに、結果を伝えるのにこだわってしまうことです。しかし、面接官は、あなたがどのようなプロセスを経てその結果を出したのか、興味を持っています。
間違えて結果にこだわってしまうと、ただのプライドが高い学生や本質を理解できていない学生と評価されてしまいます。
そのため、面接で重要なのは、自分が行動を起こした背景や目的、どのような思考プロセスで行動したか、自分が直面した課題や問題点、どのように解決策を見出したかなど、細かいプロセスをしっかりと説明することです。これによって、面接官に自分の行動力や判断力、自己成長の過程などを理解してもらうことができます。
具体的には、以下のような質問に対して、自分のプロセスを深堀りし、説明することが大切です。
・なぜその活動を始めたのか
・なぜその結果が出たのか
・なぜその考えをしたのか
・なぜその行動をしたのか
・なぜその課題を見つけたのか
・なぜその解決策を実行したのか
プロセスをしっかりと把握しておくことで、面接官の質問に余裕をもって回答できるよう、準備をしっかりとしましょう。
4.就活で後悔しないために行動に移そう!
本記事では、就活を終えた先輩の実体験をもとに、後悔をしないための方法をご紹介しました。
就活は自分を売り込む場のため、いかに他の学生と差別化するかが内定合否のポイントになってきます。
ぜひ、今回の記事を参考に、他の学生とは違う経験に挑戦してみてください。
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